02/09
_ [同人ゲーム] To Be Continued To ...
[闇討ちProject] の3DダンジョンRPG、To Be Continued To ...。2009年冬の作品です。同人RPGでは珍しく、ツクールでなくXNAで作られています。
全5周のうち3周したところで打ち止めにして、簡単にエントリをまとめてみます。わりと厳しめの感想です。
紹介
丁寧な紹介は 4Gamer.net の [インディーズゲームの小部屋:Room#127「To Be Continued To ...」] をどうぞ。
ドラゴンクエストⅢの世界を舞台にしたRPG。ルイーダの酒場に登録されるまでの、レベル1未満の頃の冒険です。クリア直前でもHPがそれなりで、小数点以下1桁で表すくらいの。このレベルだと、基本魔法のはずのメラやホイミが使えるだけでも英雄です。
主人公ラルクが、4人の少女と1人の悪友な少年の中から1人を選び、その2人で最後までダンジョンを探索します。ファイター・スカウト・ヒーラー・マジシャンの4つの職業を2人でバランスが良く分担するのがお勧めです。クリアにかかる時間は1周で約6時間。選ぶキャラによって少しシナリオが変わります。極めたい方は5周を。
戦闘システムが特徴的です。武器や魔法で攻撃するときに攻撃バーが現れます。これを、1回目でできるだけ右端に、2回目はできるだけ中央に止めることで、与えるダメージを増やせます。逆に失敗すると空振りに。ゴルフゲームのスイングみたい。敵の素早さや体感できるのが良い感じです。全然命中しないときには、もう少し当たりやすい武器に変えてみたり、魔法攻撃に切り替えてみたり。
うっかり武器屋に寄らず素手でファーストダンジョンに挑んでしまうと、難易度の高さにびっくりするかもしれません。ひのきのぼう一本でも安定度が格段に上がります。
セーブは町のほか、ダンジョン途中でも可能です。でも、いつでもセーブして困ったらやり直せば良いかというとそうでもありません。長くダンジョンに潜っていると宝箱から拾える金額が増えるというボーナスがあり、リセットするとこの倍率も元に戻されます。普通のパーティーだときっとクリア直前まで金策に苦労するはずで、全滅しない程度に長くダンジョンに潜る事がコツになります。うまい作りだと思いました。
公式サイトの動画、体験版、クリア後の特典などから、ボイスに力が入っている事が分かると思います。
職業
「マジシャン+ファイター」「スカウト+ヒーラー」「マジシャン×2」で進めて、各職業について思った事を。
- ファイター
- 両手剣を装備するか、盾を片手に持って守りを重視するかの二択。後者の場合の守備力は他の職業と比べて別格になります。前衛・後衛という概念が無く、壁として全ての攻撃を受けられないのは残念ですけれども。
- MP切れのことを心配せずく(= ずっとMP0)、回復アイテムさえあればいつまででもダンジョンに潜り続けられます。終盤は薬草を何十個も持って雑魚戦ごとに回復するはずで。
- スカウト
- 全体攻撃武器が便利。このゲームは全体攻撃でも単発の攻撃力が単体攻撃より抑えられていないらしく、雑魚戦もボス戦も強めの全体武器1本で立ち振る舞えます。
- 回復アイテムの効果が確か1.5倍。お金が楽になるのと、終盤のボスでは普通の回復アイテム効果では追いつかなくなり、地味に助かります。
- ヒーラー
- 回復魔法持ち。特に序盤はお金が足りなくお世話になります。
- 無属性魔法持ち。どの敵がどの属性をと考える必要が無く楽です。
- マジシャン
- 各属性の単体・全体攻撃魔法持ち。低レベルの間はお荷物ですが、レベルが上がるとMPが尽きるまで雑魚戦で無双できるのが重宝。ボス戦もMPが尽きる前に速攻可能です。
- そして装備にお金がかからないのも、スピードクリアに貢献します(= 最後まで防御は紙)。
強さに極端な違いはないようです。主人公の職業選択を間違えてもきっとクリアできると思います。魔魔は意外と楽でした。
うーん…
色々と面白い所もあるのですが、残念に思う所も何点か。
一番気になった所。選べる仲間が5人なのに、セーブデータが4つというのはどういう事でしょうか(汗)。男を含めなければ丁度1つですけれども、そういう事? 一応 "マイ ドキュメント\SavedGames\TBCTData\AllPlayers" に保存されているセーブデータをどこかにコピーするという回避方法もあります。
戦闘の全体攻撃でダメージを与えるのは左から順なのに敵が倒れていくのは右からというのは違和感のようなとか、全体攻撃が強すぎて単体攻撃が霞んでしまっているとか、何かもう少し調整できるのではと思ってしまいました。
5周あるなら、2周目以降が快適になる仕掛けがあっても、とも。回転移動が速くなるとか、1周目のオートマッピング結果を覚えているとか… 暗記?(汗)。
最後に
このシステムだと個人的には2周目くらいでお腹いっぱいでした。ごめんなさいです(汗)。
全てのシナリオを確認しているわけではなくて、もしかすると熱いのが隠れている事に気付いていないかもしれません。それはちょっと心残りで、他の感想エントリを見てみたいと思います。でもタイトルが普通の英熟語なためか、ぐぐってもAKBばかり引っかかりまして(-・;
Googleで『闇討ちProject "To Be Continued To"』で検索すれば、多少は出てくるかと思います。
どうもありがとうございます。<br>「闇討ちProject」で検索していて、なかなか見つからないと思っていました。うう、検索スキルが(汗)。<br>しかし、昨年同人ショップで力が入っていた感じからすると、もう少しヒットしてもとも思いました。