03/26
_ [ひとりごと] 日経新聞電子版 ファーストインプレッション
[日経新聞電子版] が、3/23 に創刊されました。産経新聞など電子新聞はわりと苦戦している印象があるのに、ここで月4000円という強気な価格設定にはびっくりしつつも(汗)、4月までは無料と言うことで、登録して試してみました。どのようなサイトかは、[はてな近藤淳也が日本経済新聞社に潜入! 話題の日本経済新聞 電子版について体験してみた] から感じられるかと思います。
以下、触り初めて1時間強で書き終えたエントリなもので、使い込んでみるときっと違う感想になると思いますが、とりあえずファーストインプレッションということで。
気に入ったところ
まず。凄く作り込んでいるサイトだなと。Flashで作られた朝刊/夕刊の紙面レイアウト、通常のWEBレイアウトの2つで、記事を読めます。紙面のブックマークが行いやすかったり、お勧め記事を自動で収集したり。
特に紙面レイアウトの、記事をダブルクリックしたときの動作が良いなと思いました。その記事だけ明るく表示されたり、関連するリンクが画面右上に出るのが便利。これにより、縮小表示で見出しや写真をざっと流し読みして、詳細は読みやすいWEBで、という事も。記事の面積で重要度が分かるというのは、紙面レイアウトの強みだと思います。
それと、情報がWEB向けに圧縮されていない、というのも大きな強み。そして一定の文字数を超えた記事が複数ページになって読むのに待たされるということも気付いた限りではなさそうです。広告が目立たないこともあって、記事に集中できます。購読料で収益を上げるなら、確かに本紙に誘導したり広告表示数を増やしたりする工夫は必要無いわけで。
なんだかな所
そんな風に凄いと思いつつも、逆に、なんだかと思ったところも。3点。
個人的に一番困るのが、1024*768の環境でも読めるように調整している事の裏返しで、それ以上の解像度がある画面でも多くの情報を一度に目にすることができないこと。紙面レイアウトが実質1000*650止まりというのは... iPhoneの産経新聞アプリで、これが解像度が高ければもっと見やすいのにと思うのと同じような。最低でも FullHD 位で見られてもいいと思います(← dualな人)。WEBレイアウトも、縦が長いのはともかく、横幅の制限は同じで。
次は、ちらしが無いこと。新聞はテレビ欄だけあれば十分で、それよりちらしが大事という方はけっこういるのでは(-・; 最近話題の押し紙問題も、ちらしだけ宅配するサービスとかちらしだけWEBで見られるサービスとかがあれば良いような... ま、日経新聞電子版の購読登録フォームで郵便番号の登録が必須だった事から、地域連携サービスは予定されているのかもしれません。
最後に、このサイトがPCと携帯電話向けに調整されていて、現時点ではiPhoneやスマートフォンに特別な対応がされていない。最初のインタビュー記事によると一応予定があるとの事で。
最後に
さて、この情報に利用者がどれだけ月々払う価値を感じられるか、ということ。
今日経新聞を購読していて、通勤通学時に時間がある方には、+1000円でこの膨大な情報にアクセスできるというのはとてもメリットがあると思います。
逆に今日経新聞を取っていない人には... 電子版だけという選択は果たしてどうなのでしょう(汗)。+383円で本紙とちらしのセットに乗り換える事ができるわけで。または +1383円で全部入りとも。確かに凄く気合が入っているサイトで、紙面とは別の形で情報の魅力を引き出しているとは思いつつ、個人的には今気付いた限りの電子版機能だけで満足にはならないようなとも。
使い続けていると感想が変わるかもですし、とりあえず4月いっぱい続けてみて考えようと思います。