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ゲームの感想日記、たまにIT・プログラミングの話


04/01

_ [ゲーム] Inscryption 序盤いろいろ攻略

はじめに

デッキ構築型ホラーゲーム [Inscryption の紹介記事を昨年末いろいろなところで見かけました。最近ゲームはご無沙汰ですが、ネタバレ厳禁な範囲でこう語られると試してみたいと、2月にぽちっと。

結果、うん、これは名作かつ怪作です。遊んでよかった。

3/17 に追加パッチ Kaycee's Mod が出ました。なんだか Inscryption が話題だけれどもう旬を過ぎているかもと見送り気味な方も、今から初めても楽しいですから、どうぞこちらの世界へ。 私もこの日記を書き終えたら Kaycee's Mod を始めるんだ。

最初はさっぱり勝ち方が分からなくて、この序盤の初回クリアまでに16周くらい。1周1時間とするとまあけっこう(汗。戦い方に慣れてくると、わりと安定して駆け抜けられるようになりました。楽しくて Kaycee's Mod 公開前の実績をひととおり埋めました。

Steam のグローバル実績を見ると、スタッフロールまでたどり着いた人が書いている時点で半分ほどのようです。私も難しくて最初なかなか進みませんでしたけれど、そこで止まるのは勿体ないですから、ネタバレ控えめに書いてみようかと思いました。

おすすめサイト

ネタバレ厳禁なゲームです。できるだけ自力で進めることをおすすめします。 (ネタバレしている日記で書いても説得力がありません。)

序盤攻略のおすすめはこちら:

エンディングまで進んだあと、もっと深く知りたい場合はこちら:

【INSCRYPTION】隠し要素&隠し実績まとめ+攻略情報+考察材料【攻略】 | BaskMedia
日本語の情報ならこの1ページだけ見ていれば大丈夫というくらい盛りだくさん。
Inscryption Wiki Guide - IGN
英語Wiki。ステージ情報が豊富。
Inscryption Wiki | Fandom<
英語Wiki。カードごとの説明、戦術紹介が充実しています。

攻略例: 死のカード

以下ネタバレです。

ゲームオーバーになると記念に、手持ちのカードを組み合わせた「死のカード」を作ることになります。組み合わせによっては強カードになります。次周以降でそのカードを引ければだいたい勝ち確定。

たとえばこの3枚からカードを選ぶ場面。右端の「コスト0で攻撃力7」はいつでも出せます。勝利条件は5ダメージ。1ターン目に出せば相手は行動する間もなく終了です。

右端ほどでなくても、真ん中の「コスト1で3wayの攻撃力5」も相当強力です。リスなど1体を捧げて盤面に出せれば、だいたい勝利。

まあ、そんな強カードを持っていたところで、カードが引けなかったりボスのずるい手を食らって負けてしまうこともあります。でもそのうち勝てるでしょう。

この戦法の欠点は、強い死のカードを作れるとは限らない、作れても引けるとは限らないことです。

攻略例: ウロボロス育成

ウロボロス。最初は「コスト2 体力1 攻撃力1」と全然使えません。しかし、死ぬたびに体力と攻撃力が1ずつ増えて手元に戻ってきます。さらにこの強化は次の周回にも引き継がれます。5ダメージ以上の強さになれば、出せれば勝ち確定のような切り札になります。

ウロボロスのほかに不死カードを2枚持っていると、お互いを捧げあって無限に育成できます。攻撃力100超えとか、5で勝てるのにオーバーキルも良いところです。ウロボロスに限らず、不死の印は強いです。

この戦法の欠点は、入手が困難なこと。ウロボロスはレアカードで、たまにボスが持っていますが、何周も連続で現れないこともあります。

もう1つの欠点は、うっかりウロボロス級の攻撃力を持つ敵に殴り負けたとき、負けイベントだけで何分間も返ってこなくなります。

攻略例: ヤモリ育成

コスト0のヤモリを火であぶって強くします。たき火の周りの人はある条件でいなくなります。そうなれば育成し放題。引継ぎなしでも初手で5ダメージ与えて終了というカードになります。

コスト0のカードは死のカードのベースとしても優秀です。 (余った皮でも良いですが。)

カード枚数が少ないほど狙ったカードが出やすくなります。たき火の周りに人がいるときも、低コストのカードを全力であぶり、カード強化・カードロストどちらになっても良いくらいの感じが気楽です。

ヤモリもウロボロス同様にレアカードです。たき火がマップ上にあるとも限りません。狙ってはできません。

攻略例: トーテムガチャ

トーテムで手持ちのカードに印を付けられます。リスに印を付けられるようになると、いろいろ世界が変わります。たとえば、

  • 不死: リスが死ぬとリスが手元に戻ってくる。無限に使えるカードとして壁になる。
  • ハチ: 攻撃を受けるとハチが手元にやってくる。ハチにつけると不死カード同様に無限に使える。
  • 生贄: 1枚犠牲にするだけでコスト3のカードを出せる。高コストカードを出し放題。コスト4で攻撃力7の最強カードUrayuliも実用的に。
  • アリ: 盤面のアリの数だけ攻撃力を得る。アリを付けたリスを4体出すと攻撃力4が4体で、この盤面を作れればだいたい勝ちに。

こちらもガチャ運次第ですが、ハズレの印は少なく、だいたいどれも即戦力です。

攻略例: 組み合わせ・その他

他にもいろいろな戦い方があります。テンタクルは育成なしでも2桁ダメージを叩きだします、とか。強カードに不死の印を付ければ事故があっても立て直すことができます。

最後に

ネタ気味の序盤攻略でした。クリア後にこうして色々なデッキを試すのも楽しいです。

では Kaycee's Mod に行ってきます。


04/26

_ [ゲーム] Inscryption Kaycee's Mod いろいろ攻略

はじめに

デッキ構築型ホラーゲーム [Inscryption Kaycee's Mod の追加パッチ、全実績を埋めました。「ぼくのかんがえたさいきょうの Inscryption」mod感が楽しかったです。

ウロボロス強化引継ぎなどの本編で猛威を振るった作戦は、軒並みナーフ (弱体化) されています。そのうえでクローバー封印などの縛りを複数組み込んで完走してくださいという、わりとやりたい放題な mod。

まあでも、それでも初手確殺デッキを組むことはできまして、お互い様です。

というわけで Kaycee's Mod の攻略例をいろいろ書いてみます。ネタバレ色が強く、Kaycee's Mod が進行すると使えるようになるキャラも含みます。本編のネタバレはないつもりです。

おすすめサイト

ネタバレ厳禁なゲームですが、Kaycee's Mod を自力攻略は大変そう。本編をクリアしている方は参考にしても良いのではと。

【INSCRYPTION】隠し要素&隠し実績まとめ+攻略情報+考察材料【攻略】 | BaskMedia
日本語の情報ならこの1ページだけ見ていれば大丈夫というくらい盛りだくさん。Kaycee's Mod についても詳しいです。
Inscryption 攻略Wiki : ヘイグ攻略まとめWiki
日本語Wiki。一番難しい実績の取り方例など、ピンポイントに便利な情報がまとまっています。
Inscryption Wiki | Fandom<
英語Wiki。新カードの説明、各デッキのコツ、各実績の取り方などとても詳しいですが、詳しすぎて読むのが大変です。

攻略方針

ウロボロス強化引継ぎなど分かりやすい戦法は封じられても、本編から引き続き有効な戦法があります。また、攻略に使える新要素が増えました。

強力な新カードを使う
2回攻撃のダイアウルフ、壁を作るカッコウなど、強いカードが新たに使えるようになりました。2回攻撃があればあのバケツも怖くない。
アイテム
ドロー運が残念なときも、アイテムがあれば立て直せることがあります。虫眼鏡などの打開力が高い新アイテムが使えるようになりました。
トーテムガチャ
序盤にあたり種族のトーテムを引くと一気に楽になります。黒ヤギやトカゲに不死を付けるとか。本編のリストーテムに比べると有用度が下がりますが、それでも十分です。
不死デッキ
多産の印はゲーム内でも説明がある通り封じられました。でも不死は相変わらず有用。トカゲに付けると攻撃を受けた時に得られるコスト0のしっぽも不死の印が付きます。何度でも出せます。
捧げた回数や骨の数によって攻撃力が上がる新キャラがいます。不死デッキを使えば、時間さえかければウロボロス同様に毎ターン3桁ダメージを出すことも可能です。
デッキ圧縮、コスト1カード吟味
どんなに強いカードを手に入れても、早めに引けないと速攻を喰らって負けてしまいます。基本的にはデッキ数が増えないことをおすすめです。
とくに、可能ならコスト1のカードを1枚にとどめることをおすすめします。コスト1カードを持っていれば初手で1枚含まれることが保証されています。強化したマンティスゴッドとか、強化した不死トカゲとか、強カードを掘り出す虫眼鏡持ちの黒ヤギとか、強力なコスト1カードを1枚だけ入れていると安定します。
スライムと菌学者
スライム(絵筆を持ったGoobert)マスに入ると、指定したカードと似たカードを作成できます。強カードを複製すれば、強カードが奥の方に入って引けないという事故が減ります。印やパラメーターが落ちることもありますが、それでもだいたい強いです。
虫眼鏡などで安定して狙ったカードを引けるなら、菌学者マスで複製したカードとくっつけると、だいたいパラメーターが2倍になります。
序盤にリスクを取る
クリアが安定しない場合、序盤にリスクの高い行動を取りたいです。開幕5分で負けるのは諦めがついても、1時間くらいかけて終盤ボスで落ちるとがっかりです。

このあたりまでがきっと正攻法で……。

セーブポイントからやり直し

……いきなりごめんなさい。Kaycee's Mod の序盤はリセットなしで攻略できましたが、複数のチャレンジを乗せていくと事故が多すぎて。

1時間かけて頓死するくらいならと、途中から嫌なシーンに遭遇すると [ESC] を押し、タイトル画面に戻り、セーブポイントからやり直しということにしました。やり直しても基本的には同じカードを引けます。これを悪用して (?) いい結果につながるまで組み合わせを試す感じです。

(基本的にというのは、リセット前後で微妙な差が出ることもあるようです。)

たとえばこんなシーンで有効です:

ゲーム開始直後、ボス戦直後のカード選択
欲しいカードが出るまでリセットを繰り返せます。最初に不死が出るまで粘ることも。
道中でのカード選択
3枚目に良さそうなカードがあって、クローバーで引き直すと今度はハズレだったりすると、リセットして最初の3枚から選びなおすことができます。または別の道に進んでも。
コスト選択などの開けてみるまで何が入っているか分からない系も、引いてみてハズレだったらやり直す、と。
焚き火
焚き火の結果は安定します。最初に不要なカードに対して2回焼き、通るならやり直して本命カードを2回焼くと安心です。
焚き火失敗時はその場でセーブが走ります。失敗時にやり直して1回目までで止めるということはできません。
戦闘
カードドローの順番はセーブポイントからやり直しても変わりません。それによってリスを引く順番やアイテム使用を選ぶと、不利な戦闘でも細い勝ち筋がつながることもあるかもしれません。
まあ、カードの並び順が不幸だとどうやっても敵の行動2ターンで沈められてしまうこともありますが……。

やりすぎると1周のプレイ時間が延びますし、運が悪いときは諦めてはじめからやり直す方が良かったりもします。

デッキ例: 初手強カードドロー

手元のコスト1カードは虫眼鏡持ちの黒ヤギだけ。そうすると運要素なしに、最初のドローにこのカードが含まれます。

これを捧げて、虫眼鏡で2回攻撃持ちの攻撃力6以上のダイアウルフを取り出し、場に出す。相手は何もできずに死ぬ。雑魚戦も、チャレンジ全部乗せのボス戦すら、初手で勝利が確定します。

この状況を作ることが大変ですが、作れると戦闘は何も怖くなくなります。ボス戦後のカード報酬がすべてコスト1カードという事故くらい。 (喰らって冷や汗をかきました……)

デッキ例: 不死トカゲ

トカゲが攻撃を受けると、本体から攻撃力が1減ったコスト0の尻尾が生まれます。攻撃力が減っても5もあれば十分でしょう。攻撃力0でも、コスト0の壁として使えるだけで十分です。

ダメージを喰らわないと尻尾が生まれないということが弱点です。敵が飛空デッキの場合、こちらの火力が上がるまでは厳しい戦いを強いられます。トーテムや菌学者で飛空耐性のマイティーを付けられれば安定しますが、難しいです。

デッキ例: 不死ハチ

ハチの巣が攻撃を受けると、手元にコスト0のハチが手に入ります。トカゲ同様に不死の印を引き継がせることができ、延々と壁にしつつ1ダメージを与え続けることができます。長期戦でカードが枯渇したときの飢えも、飛空なら無視できます。

長期戦になることが弱点ですが、骨の数が火力につながるカードを併用するとこの点は解消できます。火力2桁が出せるならチャレンジ全部乗せも怖くない。

弱点はトカゲと同じく、というかトカゲ以上に、ダメージを喰らわないとなにもできないことです。ハチの巣は火力0で、敵が飛空デッキの場合に無力です。この状況になってもなんとかなるように、他のカードやアイテムを控えておきたいです。

デッキ例: 不死マンティスゴッド

本編でも強カードと言われていたマンティスゴッド。Kaycee's Mod でも強いです。ただ、育てるのに時間がかかります。

デッキ例: ヒドラ

不思議な卵を初期デッキにして、攻撃力1-5のカードを1枚ずつ揃え、体力1-5、5つの種族も同様に1枚ずつ揃えると、奇妙な卵の印を持つカードがヒドラに進化します。

つまりロマン砲。作れればだいたいクリアみたいなものですが、チャレンジを乗せてそんなにデッキを太らせる余裕はないのではと思います(汗)。

最後に

クリア後もいろいろ試すと楽しいです。でもきりがない感じもしますから、このあたりでそろそろ一区切り。楽しいゲームをありがとうございました。

[『Inscryption』の生みの親が語る。GDCアワードでゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得した傑作が生まれるまでの試行錯誤【GDC 2022】] 最後にファミ通の記事を紹介して終了。この舞台裏も楽しめました。