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hossy online - といぼっくす

ゲームの感想日記、たまにIT・プログラミングの話


09/14

_ [商用ゲーム] 想定科学ADV STEINS;GATE

Xbox360で昨年話題性の高かったノベルゲーム [想定科学ADV STEINS;GATE] が、先月末にWindowsでもリリースされました。

周りの評価が高すぎていやーどうなんだろうと疑いながら、ゆっくりと進めていました。途中までは厨二病の主人公の発言の痛さにどうしようかと思いながら。

...はい、最終エンドを見て実感しました。これは確かにかなりの良作。

綺麗なレビューは [4Gamer.net - これは“神ゲー”かも。「ゲームで泣くとか(笑)」という人にこそお勧めしたい「Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)」レビュー] などいくつかあります。うちでも軽く書いてみます。主に攻略方面について。バレ成分は極力除きます。

概要

秋葉原を舞台としたSFもの。過去に干渉できる機械「電話レンジ(仮)」を手にした主人公、岡部倫太郎が、仲間(ラボメン: ラボラトリーメンバー)を救うために少しずつ過去を変え、より良い未来をたぐり寄せていきます。ループものと言うと、ひぐらし等いくつかのノベルゲームを進めている方にはぴんとくるかと。

特徴的なのが、フォーントリガーシステム。良くあるノベルゲームと違い、会話中に選択肢が出てくる事はありません。代わりに「メールが届きました」などの携帯電話を使える表示が出て、そこでメールに返信したり、電話に出たり、居留守したりという行動を選ぶ事でシナリオが分岐します。「能動的なアクション」を感じられるのが良いです。普通のシステムに比べメッセージスキップで選択肢を見落としそうにも感じられますが、携帯電話のアクションに意味がある所では止まって、些細なメールはそのまま飛ばしてと、そのあたりは2周目でもテンポ良く進められます。

エンディングは6つ。ギャルゲーのテンプレートに沿って、ラボメンの誰かに焦点を当てたものになります。うちいくつかは簡単にたどり着けます。うちいくつかは...

選択肢 もう少し (微バレ)

ヒロインからのメールを返すと、選択肢によってその人との次のメール内容に影響します。ルートを探したり、「まゆりからのコス作りを始めたきっかけに関するメールを読んだ」などのACHIEVEMENTを達成するために、他の人のメールの事は考えなくて大丈夫です。

一人のことしか考えなくて良いと言っても、そんなに難易度は易しくありません。選択肢の数が多いのと、あからさまに選んではいけないという選択肢がそうそうないものでして。メールを送ってみて、2日後くらいに期待通りの返答が無かったらリセット、という感じに。

ACHIEVEMENTがクリアのヒントになっています。なかなか先に進まないときには実績を埋めるのために各選択肢の分岐を書いていくと、そのうち仕掛けは分かると思います。その後は気合でリセットゲー。(もしかすると、ループもので主人公が感じる大変さの一部をプレイヤーにも味わって貰う、という意図なのかもしれません。)

というシステムなのに、ゲーム中のロードを何回か行うと強制終了するというのはかなり致命的ではないかと... 9/3公開のバージョン1.11でかなりマシになりましたけれども、それでも私の所では30分に1回くらい落ちています。

シナリオ等

中盤くらいまでは平和な世界の中で伏線が増えていき、とある事件が起こってからは伏線の回収と追加が同じくらい行われます。全ての謎が解き明かされるのは本当に終盤。Steins;Gateを手に入れた方は、シナリオ的なネタバレは無しで最後まで進むことをお勧めします。難しくて攻略サイトのお世話になる方もいるかと思いますが、その場合もうっかり先の展開を知りすぎないようにするのをお勧めです。

...ノベルゲーの魅力を、シナリオのネタバレ無しに伝えるのは難しくて、しかしネタバレすると魅力を削ぐという困ったことに。個人的には最後のエンド直前で評価がかなり化けた感じがしていまして、SFものが好きなら最後まで進めてきっと後悔しませんとしか言いようが(汗)。

キャラクターについて。絵柄や癖のある性格から最初はあまりと思っていたのですけれど、作品を進めていくとそれぞれのキャラクターがどんどん魅力的に感じてきます。特に印象が変わったのが、主人公。序盤はとても痛々しいと思っていたのに、いつの間にかその発言がカッコイイと思ってしまう所が。狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真を演じているときと、驚いた時などに素の岡部倫太郎に戻るときとのギャップも面白いです。主人公の音声が作品に良い色を添えています。個人的にはノベルゲーで主人公の音声が「ない方が良い」「あっても無くても良い」とあまり積極的に欲しいと感じる事は少ないのですけれど、シュタゲでは完全に一つの魅力要素になっていると思いました。

最後に

一度初期バージョンでエンディングを4つ埋めて、5つ目に挑戦しようとした所でパッチを当てたらセーブデータが飛んで(汗)、そこからやり直してまぁなんとか自力で達成率100%になりました。ふぅ。

正直、今の安定度だと自力で落ちバグを相手にしながら進めるよりは、攻略サイトで正解一本道の方が良い印象が得られるのではないかと思う所。勿体ないです。バグが取れるのを待つか、再度話題になった所でXbox360版を進めてみるかとか。Windows版の追加要素はXbox360版でもダウンロード販売予定だそうです。(Windows初回版のみのコスプレパッチは、どのシーンでも同じ衣装になるのがうーんという感じがしました)

シナリオがとても良い感じで、関連作のCHAOS;HEADも進めてみたいと思いました。いくつか作中に分からないネタがあって勿体ないと感じた物で、PSP版を早速ぽちっとなしてみました。零の軌跡が出るまでに進められるところまで進めようかと思います。

さて... ネタバレ感想をどうまとめよう(汗)。一つだけ。デモムービーで印象的なあの画像が、どうしてあんなに分かりにくいところに隠れているのでしょうか(-・;

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Windows版Steins;Gateは品切れでした。入手が難しい間にバグが修正される事を祈ります(汗)。